最近ではPayPayやらLINEPAYやら楽天ペイやら・・・こぞって大手企業がスマホ決済に進出していますね。
このページに来たあなたは以下のような疑問を持っているのではないでしょうか?
- QR決済って使う必要なくない?
- なんでみんなスマホ決済を使っているの?
- 日本で流行るイメージが全くわかないんだけど
- なんで大手企業はこぞってスマホ決済に参入しているの?
スマホを持って、アプリをダウンロードして、銀行口座と連携すればその日からもう使える。
そんな便利な部分があるサービスですが、普及しておりません。
最近ではPayPayなどの還元キャンペーンにより使う人が少しずつ増えてきました・・が一部のマネーリテラシーの高い人がポイ活の一環で利用するにとどまっております。
実際、単純に利用するだけであればクレジットカードやデビットカードを用いて支払いをすればオッケーじゃない?と思う方も多いのではないかと思います。
しかし、一方で大手企業は次々とスマホ決済に参入をしています。
何故、大手企業はわざわざスマホ決済を行うのか?
QR決済を使う理由はなんなのか?
今日はそのあたりについて解説していこうと思います。
この記事のコンテンツ
QRコード決済を使う理由はなんだろう?
QRコード決済を使う理由をサンプル調査したデータをMMD総研が発表しています。
サンプル数は188とやや少ないですが、
- ポイントが貯まるから
- 会計がスピーディに終わるから
- キャンペーンを知って興味を持ったから
というのが上位の意見ということです。
同様の調査で、[QRコード決済を使わない理由」についても調査結果を発表しておりました。
こちらの対象者数は669人ですが、
- クレジットカードタイプで十分だから
- 現金で十分だから
- 個人情報や決済情報が漏洩しないか不安だから
という結果が出ておりました。
双方の内容をまとめると
キャンペーンで興味を持ち、ポイント還元につられて使っている人が一定数いるが、クレジットカードや現金で代替可能であり、セキュリティにもやや不安を感じている。
というふうになりそうです。
つまり、現在各社がこぞって行っている大規模還元キャンペーンが終わってしまった後、QRコード決済を使う人はほとんどいなくなるのではないか?
という仮説が考えられますね
QRコード決済のメリットはポイント還元だけ?
現状のQRコード決済のメリットをあえて語るとすれば、ポイント還元が巨額であり、キャンペーンでいわゆる「お祭り騒ぎ」になっていると言っても過言ではないかもしれません。
PayPayが100億円キャンペーンを行ったらこぞってPayPayを利用する。
LINEPAYが還元キャンペーンを始めたらLINEPayに切り替える。
こんな形で、QRコード決済による還元目当てに使っている人が大多数であり、中長期的には利用されなくなるのではないか?というのは自然な結論になります。
2019年後期には消費税増税に対する対策としてキャッシュレス決済を用いることで軽減措置を考えているそうですが、
その流れが終わったら誰も使う人はいなくなるのではないか・・・?
と考えるのは自然のことですね。
元々日本は現金大国であり、現金が一番大事でクレジットカードはなるべく使わないもの。というイメージがすりつき気味です。
しかし疑問が残ります。
何故、素人の目線から見ても旨味のないサービスを各種企業がこぞって参加しているのか?
そこには新しいビジネスが隠れています。
QRコード決済のデータを用いて新しいビジネスが生まれる?
QRコード決済に参戦している企業が考える狙いはいくつかあります。
- 購買データを取得し、新しいマーケティングチャネルを開拓すること
- 自社販売網でポイントを一元管理し、自社経済圏を構築すること
大手企業がユーザーを囲い込みすることによって、新しいビジネスを構築することを考えているというのが通説です。
例えば、ソフトバンク×YahooのPayPayは自社ビジネスチャンネルの拡大や、購買データ取得によるマーケティング戦略の拡大はもはや周知の事実となっております。
他にも、最近新しく始まった「auPay」も、自社のau経済圏を構築し、すべての生活支出をauにまとめることでポイントの流通と自社ビジネスの拡大を狙うと公言しております。
こうした強かさから、現在各社がキャンペーンを実施しています。このテーマは長いので、もし興味があればこちらの記事もあわせてごらんください
とはいえユーザーにQRコード決済が使われなければ意味は無い
様々なマーケティング施策を打っている各事業者ですが、結局「現金ばら撒き」だけではいずれ使わなくなる可能性は目に見えています。
中国ではQRコード決済が非常に発達していますが、それには文化的な特殊性があります。
中国の場合偽札の流通が多いため、個人間企業間問わず適切な取引の施行方法が求められていました。またクレジットカードの発達もしていないため、多くの人間が銀聯カード(デビットのようなもの)を用いて決済をしていました。
その背景から、スマートフォン1つでカンタンに支払いができ、QRコードを作るだけで決済情報を読み込める。というのがマッチして普及したという背景があります。
こうした背景の中、ただばら撒きだけしていて本当に定着するのか、正直気になるところです。
決済手段が豊富にある日本、クレジットカードやデビットカード等もあり、偽札がない中、ポイント還元がなくなった後もQRコード決済は使われていくのでしょうか。
還元以外のキラーソリューションが出てくることに期待ですね。