こういった疑問に答えます。
2018年10月にサービスが開始した「PayPay」ソフトバンク&Yahooの最強のマーケティング戦略により、あっというまにユーザー数は1900万人(2019年11月時点)、加盟店申込数は140万箇所(2019年9月時点)と、おそろしい勢いで伸びています。
スマホ決済の認知度はダントツであり、当初ライバルと予想されていたLINE Payや楽天ペイより頭一つ抜け出したような印象があります。
そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのPayPayですが、まだまだ目標に向けては通過点です。
- 決済を軸としたオンライン・オフライン・金融サービス・P2P・公共料金や税金まで支払いが出来るマルチスーパーアプリ
これがPayPayの最終目標です。
今回の記事では、そのゴール像とそこにいくまでの進化について情報をまとめてみようと思います。
もしかすると、後1~2年後には支払いシーンで必ず登場するアプリとなり、誰もがPayPayを介して生活を行う・・そんな世界が生まれるかもしれません。
ということで、今日はPayPayの今後について語っていこうと思います。
この記事のコンテンツ
PayPayが目指す世界像
PayPayはサービス開始1年のタイミングのイベントで、今後の将来像を説明していました。
- オフライン
- コンビニ
- 理容室
- 小売店
- 屋台
- 薬局
- 飲食店
- 公共料金+税金
- 水道光熱費
- 税金
- 携帯料金
- オンライン/O2O(Online to Offline)
- EC
- ホテル
- オーダー
- タクシー
- 映画予約
- チケット
- 航空券
- 金融サービス
- ローン
- 投資
- 後払い
- ゴールド
- 保険
- 家計管理
- P2P(Peer 2 Peer)/ソーシャル
- 小遣い
- おねだり
- ギフト
- お年玉
- 募金
- 割り勘
上記で解説したすべての内容は、今後PayPayで実現を目指しているサービスの内容です。
すでに形となっているものもあれば、まだ形となっていないものもあります。
順に詳しく解説していきましょう。
PayPayが今後実現する”オフライン”サービスとは?
こちらについては、すでに現段階で完成しているサービスとなりますね。
コンビニ/理容室/小売店/屋台/薬局/飲食店・・と言ったオフライン店舗で使える決済アプリということで間違いないでしょう。
これはサービス開始時点から行われているものであり、その普及に向けPayPay100億円還元キャンペーンが放たれ、ビックカメラやファミリーマートのほとんどのユーザーがPayPayを使って買い物し、一時期社会現象化しました。
今後も、使える店舗を拡大していくのは間違いないでしょう。
現段階でPayPayが使えないお店でも、後1年も立たない内にほとんどのお店でPayPayは利用できるようになり、いずれはレジを持たずPayPayだけで店舗商売を行うお店なども出てくる可能性がありますね。
そこにイノベーションの可能性は薄く、既存の延長線上にあるのがこのオフライン領域だと思われます。
ここは予想しやすいところですね。
PayPayが今後実現する”公共料金+税金”サービスとは?
こちらについても実装済みですが、今後の伸びしろはまだまだありそうですね。
公共料金の支払いは、最近PayPayで行えるようになりました。
一方、税金の支払いはまだまだ課題が多そうです。
現在もすでに、コンビニ支払いで住民税などの請求書払いは行なえていますが、その利便性にはまだまだ改善の余地があります。
一部の市町村では実施されておりますが、対応していないものも多く、わざわざPayPayを使って支払う必要性も感じにくいのが現状です。
請求書を発行せず、PayPayから自動引落を行う。請求書払いかPayPay払いか選択でき、好きなタイミングで支払うことが出来る等なればもっと利用するユーザーは増えていくのではないかと予想しています。
PayPayが今後実現する”オンライン”サービスとは?
PayPayは今後EC/ホテル/オーダー/タクシー/映画予約/チケット/航空券等を購入できるサービスになると描かれています。
PayPayはオフラインで大きく強みを発揮していますが、オンラインとなるとまだまだ弱い印象です。
最近PayPayモールやPayPayフリマ等といった、オンラインサービスへ進出をはじめました。とはいえ、現段階ではあえてPayPayを使う理由につながらないというのが一般的のように思われます。
映画の予約についてはムビチケ等がシェアを締めており、まだPayPayでは形となっていません。
とはいえ、将来的には
- PayPayアプリからタクシーが探せて、Uberのように前払い出来る。
- PayPayアプリから映画予約をし、支払いが出来る。
- PayPayアプリから航空券を選び支払いが出来る。
- PayPayアプリから配達をオーダーし、UberEatsのように支払いできる。
などといった世界を考えていることでしょう。
また、PayPayモールはソフトバンクグループの投資先であるアリババからヒントをもらっていると言われています。
アリババ自体もAliPayを軸とし、独自のモールからホテルを予約させ、Alipayで支払うというシステムを構築し、今では中国ではなくてはならないサービスとして君臨しています。
PayPayも、今後はアリババグループのような世界を目指して進めていくのだと予想できます。
PayPayが今後実現する”金融サービス”とは?
金融サービスについては、まだまだ実施出来ていません。
ですが、もっとも重要でお金の稼ぎ頭になると考えられるのがこの金融サービス領域です。
今後PayPayではローン/投資/後払い/ゴールド/保険/家計管理といったサービスを実現すると述べています。
決済アプリは現在各社こぞって還元キャンペーンや導入に向けたプロモーションなどを先行投資的に行っていますが、先行投資しても回収できると見込んでいるのがこの金融サービスです。
決済系アプリを用いることで、個人の支払余力、購買行動、リテラシー等のデータを蓄積する事が可能です。
PayPayをたくさん利用しているユーザーであれば、利率を低くしてローンを行ったり、リテラシーに合わせて投資商品を提供するといった事が可能となります。
中国では現在個人の信頼情報をスコア化し、そのスコアを与信としてお金を貸し出すといったことを行っています。
PayPayが中国のモデルを参考にしているとすれば、今後はこの領域で個人情報を取得し、金融系商品でリターンを狙っていくサービスに非常に大きな力を割いていくと考えられます。
PayPayが今後実現する”P2P/ソーシャルサービス”とは?
P2Pについても、まだまだ道な領域が多いですね。
現在、ペイペイの割り勘機能がありますが、今後はそれ以外にも小遣い/おねだり/ギフト/お年玉/募金といった機能が加えられていく見通しです。
小遣いとお年玉の違いがいまいちわかりませんが・・このサービス群から予測するに、今後はSNSのようなコミュニケーションを実施して、そこからお金を払う/もらうといった動きが加算されそうですね。
例えば、キャバ嬢がPayPayを通じて、お小遣いをおねだりする。
PayPayモールから商品を買ってギフトとして相手に送れる。/おねだりする。
募金箱にPayPayコードを貼って募金をスムーズに行えるようにする・・
等といったサービスが予測されます。
このあたりのコンセプトはおかねコミュニケーションアプリ「Pring」が目指す世界と似たようなものになりそうですね。
5つの機能からみるPayPayの今後
今回、今後想定されるアプリのさまざまな機能を踏まえた上での仮説を考えてみました。
- PayPayは今後、コミュニケーションに力を入れていく。お金を介したやりとり全てにPayPayが組み込まれ、コミュニケーションと金銭のやり取りがスムーズに出来るようになる。
- PayPayは今後、購買データから情報を蓄積し、その情報をもとに様々な提案を行っていく。Yahooの全体戦略として「メディアとコマースを繋げる」というコンセプトがある為、支払った情報からおすすめされる商品・サービスをレコメンドしていく
- PayPayは今後、各業界のトップ企業とアライアンスを組んでいく、映画はTOHO、航空券はJAL、チケットはLチケ、ファミポート等、すでに拡大している事業者に”決済”と”データ”で切り込んでいく。
こんな仮説が考えられるかなと思います。
いずれにせよ、PayPayはまだ始まって1年と少し、予算としても非常に多く割いており、その赤字は350億円とも言われています。
まだ、PayPayの拡大は始まったばかり、今後ますます色々な場所でPayPayは伸びていくと予想されますし、今以上にユーザーに愛されるアプリになっていくのではないかと思います。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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