QR決済のメリットがうたわれていますが、
消費者目線でQR決済のメリットを考えると
- 友人とお金の支払いが円滑になる
くらいしか、新しいメリットって無いんですよね。
LINEPayやPringのような友人への支払い手法が
メリットとなる一方で
- 財布がいらない。
- ポイントが付く。
なーんてメリットは正直な所、
既存のクレジットカードやデビットカードと
メリットの差がそこまでないように感じてしまいます。
まがりなりにもQR決済についてメディアを運営している私からみてもそう考えてしまうので、一般利用者にとっては尚更のことでしょう。
消費者目線からみたら、このように映るQR決済ですが、
この支払手法の最大のメリットは
店舗側にこそメリットがあると、
世界有数企業でもあるソフトバンクの社長孫さんが
話しておりました。
この記事の内容
- ソフトバンク社長が語るQR決済のメリットとは?
- 決済手数料0円+導入費用0円はかなりデカい。
- 店舗側のメリットは、今後消費者のメリットになる。
ソフトバンク社長が語るQR決済のメリットとは?
「(店頭に)QRコードのシールを貼るだけで、(決済できる)お店の数がほぼ無限大に広がる。従来のように高額な専用端末を買って、インストールして、オペレーションコストを支払って、高額な手数料を支払う。こんな古いモデルではなくて、全く新しい、コストのかからない、そして素早く大きく広がるネットワークが今後作られる。そういった意味で、ソフトバンク株式会社とヤフージャパンが力を合わせて、これを実現させたい」(孫社長)
engadget引用ーソフトバンク孫社長、QRコード決済のメリット語る
一番のメリットは、店舗側のハードルの低さと述べています。
クレジットカードやデビットカードは確かに便利で、普及もある程度はしています。そんな中あえてQR決済を新しく導入するメリットはこれです。
確かに、都市部では上記の支払い手法は既に町中に溶け込んでおり、Suica等も使ってキャッシュレスライフを行う事もできますが、田舎だとそうはいきません。
現金持ってないとコンビニ以外では何も買うことが出来ない。そんな光景も不自然ではありません。
私の知人にも、カフェを経営している方がいますが、クレジットカードの導入をお客様から求められても、手数料の3%の負担が大きく、とてもじゃないが導入できないとのこと。
支払い手法が多すぎる?QR決済の競合は何があるか?|クレジットカード・現金・電子マネー
決済手数料0円+導入費用0円はかなりデカい。
先日ヤフーやLINEが以下のようなキャンペーンを発表し波紋を起こしました。
ヤフーもLINEもQR決済手数料0円を実施!小売店の導入は今がチャンス?!
QR決済はスマートフォン1つで簡単に導入することができ、かつ決済手数料もかからないということであれば、店舗側の負担は当面はありません。
このような状況下であれば、今までクレジットカードやデビットカードの導入を渋っていた店舗すらも、QR決済を導入する可能性が帯びてきます。
こうした決済インフラを店舗に導入することはそれなりのリスクが必要でした。
タクシーの運転手なんかも、クレジットカードでの支払いは手数料を自己負担しなければならず、なるべくお客さんに使ってほしくないという思いを抱えています。
最初の数年だけでも、こうしたキャンペーンが実施されることにより、新しい店舗がQR決済を導入する可能性はかなり高まっていくでしょう。
PayPayは今後伸びていく?伸びる理由を勝手に考察してみた。
店舗側のメリットは、今後消費者のメリットになる。
こうした店舗側のメリットは、巡り巡って消費者のメリットになると予想されます。
現時点の日本では完全なキャッシュレス化はまだ難しい状況です。現金のみでしか支払いが出来ないという店舗もまだまだたくさんあります。
そんな中、Qr決済が当メリットにより普及し、当たり前の支払い手法になることで、初めて消費者にもメリットが出てきます。
実際、Suicaやクレジットカードが普及した理由の1つとして、汎用的に支払いが出来る決済手法として、消費者が認知したからこそ。というのが背景としてあります。
こうした店舗側のメリットが、巡り巡って、消費者側の新しい決済手法として認知され、普及がどんどん広がっていくでしょう。