「Fintech」という言葉がここ数年目立ってきました。
Fintechとは?
Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語であり、ファイナンス・テクノロジーの略。「ICTを駆使した革新的(innovative)、あるいは破壊的(disruptive)な金融商品・サービスの潮流」などの意味で使用される。
引用ーWikipedia
最近仮想通貨がかなりブームになりましたが
その時有名になったCoincheck,Zaif,BitFlyer
なんかもFintech企業と言われていますね。
もともと金融系とIT系は非常に相性がいいんです。
今日はその理由をわかりやすくお話しようと思います。
この記事の内容
- Fintechのサービスは何がある?
- ITと金融の共通点は「計算が必要なこと」
- 銀行はITを用いた技術やサービスを求めている。
Fintechのサービスは何がある?
金融×ITと聞いてあなたはどんなサービスを思い浮かぶでしょうか?
例えば、最近ではロボアドバイザーという、ロボットが運用する投資商品が話題です。
このサービスは、ある程度の初期費用を振込み、AIによる判断で、金融商品を購入する行為を自動化するサービスです。
その他にも、勤めている会社の経理・決算などを自動化する「会計ソフトfreee 」や、個人同士の資金貸し借りが可能となるマーケットプレイス・レンディング、お釣りを定額貯金&投資が出来る長期分散投資アプリ「トラノコ」なんかも有名ですね。
これらの商品は全てITを利用して、人間の対応のみでは実現できなかったAIやプログラムによるロジックを用いて、より金融商品の可能性を広げるサービスとして注目を集めています。
もちろん、ここにはQR決済サービスも該当します。
QR決済サービサーの普及率が分かる?!LINE,Pring,Yahoo,に追従するのは?!
ITと金融の共通点は「計算が必要なこと」
何故Fintechという言葉が広がっていったのでしょうか?
この言葉の背景として、ITと金融双方「計算が必要なコト」が大きな理由です。
例えば、コンビニの作業を自動化しようと思っても、簡単にできることではありません。お客様との接客はもちろん、品出し、宅急便処理、請求書処理等マルチなタスクをこなしていくことがコンビニ作業には求められます。
これらは中長期的にはロボット化も想定されますが、基本的に「非定型作業×マルチタスク」という特性もあり、現時点では人が作業するほうがはるかにコストが安いです。
しかし、金融の場合その限りではありません。
複雑なロジックを用いて計算する。確率が高い所の証券を見極める等。
様々な数字を元にデータを加工することで大きなメリットを享受出来るため、なるべく人間が実行できないような作業(もしくは習熟したスキルが必要な作業)については、ITがはるかに相性が良いのです。
もちろん、いつも給料を引き出すATMについても、Fintechのものであると定義して良いでしょう。
QR決済が普及する可能性がある場所やお店はどこ?勝手に考察してみた。
銀行はITを用いた技術やサービスを求めている。
大手銀行がこぞって参加しているBankPayも、銀行が力を入れているFintechサービスの1つとよんで良いでしょう。
QR決済を大手銀行が主導しキャッシュレス化が進む?!「BANK PAY」って何?
銀行は、現在日本で起きている少子高齢化と人口減少の波によって、旧来の組織モデルが崩壊の危機が起きています。
窓口を3年ほど経験して、法人営業で5年ほど証券を売り歩いて、少しずつキャリアアップをしていく。
そんなことをしている余裕もなく、銀行はリストラの波が訪れています。
ITの発展はめざましく、IBMのWatsonを始めとした人工知能を用いた意思決定がロボットに置き換えられたり、人の作業を自動化するRPA等の投資が盛んに行われています。
それに伴い、銀行員をへらすというコスト戦略に加えて、ITを用いて新しい価値を提供するサービスを作り出すことを、どこの銀行も検討しています。
金融とITの組み合わせの相性の良さは、抜群なので、今後も銀行はQR決済やAI等、ITと絡めた投資をどんどんしていくんでしょうね。