QR決済は日本だとまだまだですが、中国となると普及率は桁違いです。
日本銀行の調査によれば日本の現在の普及率は6%、米国は5.3%にも関わらず、中国はなんと98.3%(2017年6月時点)とのことです。
日本と中国の人口が10倍近く違うことを考えると、いかに中国でQR決済が普及しているかが分かるデータですね。
そこで、今日は中国でどれほどQR決済が普及しているかご紹介しようと思います。
この記事の内容
- 中国で普及しているAliPayとWechat Payとは?
- 中国ではホームレスですらQR決済を使ってる!
- 財布は無くしても気づかないけれど、スマホを無くしたら一大事!
中国で普及しているAliPayとWechat Payとは?
中国ではQR決済業者は主に2社で分かれます。
1社は時価総額アジアトップクラスの阿里巴巴集団(アリババグループ)率いるAliPay。もう1社は同じく時価総額アジアトップクラスであるテンセントが率いるWeChat Payです。
この2社のサービスを利用した2016年の取引額は2.9兆ドル(約320兆円)・・・想像も出来ないような量の取引をこの2社が行っています。
中国ではホームレスですらQR決済を使ってる!
上述の取引量の通り、中国ではQR決済が当たり前のレベルで導入されています。夜町の露店でQR決済をするのは当たり前。むしろ現金支払いがNGの場所すらあるほどです。
その理由は、手数料の安さと導入コストの低さにあります。決済したい加盟店は上記サービスを利用する為に手数料を払い、後はQRコードを作成し、店頭に貼るだけ。
そうすればレジだって要りません。紙に印刷するのでコストもかからない為、中国ではホームレスが募金を募るためにQR決済を利用しているそうです!
なんだかすごい異様な光景な気もしますね・・・(笑)
財布は無くしても気づかないけれど、スマホを無くしたら一大事!
そんな中国で暮らす場合、財布はなくても全く問題がないそうです。
WechatPayかAliPay。どちらか1つあれば支払いなんてどこでも出来る。
そんな状況のため、日本に比べて財布の重要度は格段に下がります。
中国に長期出張に出掛けたあるビジネスマンの話では、財布を無くしても2週間くらい気づかなかった。なんて話もあるそうです。
日本だと、都心部はまだしも田舎に行ったらカードすら使えないお店もまだまだあります。日本もQR決済を積極導入することで、どんなお店でも導入されるようになれば、今よりもグンと普及率は上昇しそうですね!
以上、中国のQR決済の普及率を見ると、まだまだ日本は伸びしろがありそうですね!
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