生活総研が2017年12月15日付けで
発表した統計情報によれば、
今後仮想通貨や電子マネーを始めとした
キャッシュレス社会になるべきかどうか?
という質問に対して、「なったほうが良い」
と答えた人は48.6%だったそうです。
紙幣や硬貨などの現金を使う必要がない「キャッシュレス社会」に将来「なった方がよい」という賛成派は48.6%、「ならない方がよい」という反対派は51.4%と、意見が真っ二つに分かれました。
引用ー「キャッシュレス社会」に賛成49% : 反対51% 賛否は真っ二つ。 男女で意見は正反対(男性は賛成、女性は反対が多数)。
この記事のコンテンツ
男女で意識の違い。
興味深い点は、性別で賛成・反対の声が
異なったということです。
性別でみると、男女で意見は正反対。男性は賛成派(58.7%)、女性は反対派(61.5%)が多数となっています。
性別に寄って意見が異なる
というのが興味深いところです。
賛成側の意見は基本的に
- 現金を持たなくて良い。
- 便利そう。
- 得
といった声がある一方で
反対意見としては
- 浪費しそう
- お金の感覚が麻痺しそう
- ありがたみが薄れそう
といった声が出ているそうです。
大きな傾向として、
- 男性は細かいお金を気にしない。
- 女性は気にする。
こんな傾向がありそうです。
確かに、女性の方が
スーパーの買い物なんかも
1円単位の差を意識できる方が
多いです。
男性はどんぶり勘定な人も
多くいるので、
大きな傾向としてあるものが
データで裏付けされたような結果ですね。
興味はあるけど、実行しない?
キャッシュレスのサービスに
興味を持つ人の比率に比べて
実際に使っている比率のほうが
少ないという結果がありました。
全サービスとも利用経験<利用意向。今後、伸長のきざし
「個人間で所有物を売買するサービス」で利用経験(43.7%)より利用意向(58.1%)が大きく上回っています。
あくまで現時点では興味というところが
主軸になっているようですね。
しかし、興味をもつことと、
実際に利用することには
大きなハードルがあります。
興味をもつことと知っていることは
全然違います。
海外旅行に興味を持つ人は多いですが
実際にパスポートを保有している人の数は
わずか24%です。
普及策を打たない限り、
キャッシュレスを使う人達の数は
これ以下になりそうです。
どうすれば普及する?
マーケティング用語に
イノベーター理論というものがあります。
- イノベーター
新しいものを積極的に取り入れる人(市場全体の2.5%) - アーリーアダプター
流行に敏感かつ他の消費層への影響力が大きい、オピニオンリーダーとも呼ばれる。(市場全体の13.5%) - アーリーマジョリティ
比較的慎重派な人(市場全体の34.0%) - レイトマジョリティ
周囲に普及してから利用する人(市場全体の34.0%) - ラガード
流行や世の中の動きに関心が薄い人(市場全体の16.0%)
興味を持つ人達が増えてきたということは
世の中で認知をされているということです。
スマートフォンの普及時も、
序盤はガラケーが大多数でしたが
世の中のオピニオンリーダーが宣伝することで
大きく普及をしていきました。
キャッシュレスにおいても、
先導する人が増えてくれば
普及がより見込めるかもしれません。