QRコードはデンソーウェーブが開発した、二次元バーコードでして、一次元のバーコードに比べてはるかに多くの情報を収納する事ができます。
- 数字のみ最大7,089文字英数 (US-ASCII)
- 最大4,296文字バイナリ(8ビット)
- 最大2,953バイト漢字・かな (Shift_JIS)最大1,817文字
わかりやすく言えば、ブログ記事一本分程度の文字情報が入れられます。
この情報取得量を利用して、商品情報・金額・承認を行うのがQR決済です。
そんな便利なQRコードですが、詐欺の問題も懸念されています。例えば、お店のQRコードの上から別のQRコードを貼り付けて、別の送金先に誘導する詐欺が中国で一時期問題になっていました。
そんなQR決済は、やはり危険性がうたわれています。
QRコードを撮影するだけで個人情報が取られる。
QR決済のためだからと安易に情報を取得した結果、個人の情報が抜かれてしまい、ある日突然フィッシングサイトに誘導させられるという事案がありました。
⇒※参考【QRコードを撮影するだけで個人情報が詐取される!?】
こうした問題は、以前から何度も取り上げられており、中国のWe chat PayやAliPayを利用した人の情報は抜き取られているというウワサもあったりします。
先程も説明したとおり、QRコードは日本語で1800文字近い情報量を入力することが出来るため、簡単なプログラムを起動させ、情報を取得するというのはワケない行為です。
残念ながらこの問題を防ぐために、一消費者が出来ることはほとんどありません。
QRコードの情報を人間の目で読み取ることは不可能ですし、金額が同じであれば詐欺とすら気づかず、データを送付してしまう可能性もありますよね。
⇒【QR決済は安全なのか?】
製作者側が対策すれば解決。
ここでどうしてもお話しておきたいのは、「リスクこそあれ、対策をソフトウェア側で実行できれば危険性はほぼ排除できる」ということです。
例えば、解決策としてQRコードを認識するアプリにセキュリティ要件を設けて配布を認可制にするというのも一つの手段です。
例えば、QR機能を搭載したアプリケーションを配布する事業者にポリシーを設定し、認可が降りないものについては配布を見合わせる。というようにルール化すれば情報取得を恐れることはありません。
QRコードを読み込むタイミングで携帯の誤動作が起きたり、情報発信をさせないような設定をアプリ側で設定すれば、安心してQR決済を利用することが出来ます。
セキュリティ対策をもっとうったえてほしい。
アプリを提供している企業にはぜひ、こうした安全性をより言及してほしいですね。
QR決済はまだまだはじまったばかりのサービスです。
クレジットカードや現金でさえ、色々な盗難・詐欺といった問題をひとつひとつ潰していった結果、今は安心して使えるようになっています。
「課題があるから使わない。」ではなくメリットをいかしていきたいですね。
課題を洗い出し、ひとつひとつを丁寧に回収していけば、QRコード決済は非常に便利なツールになるのは明らかです。
問題や不安があるかもしれませんが、大切なのは必要以上に恐れず、たくさん利用をしていくことです。
せっかく生まれた新しい技術。どんどん使ってより便利な社会になっていってほしいですね^^