地銀はあまり良いニュースを聞きませんが、なかなか面白そうな取り組みですね!全国普及の先駆けになるかも?
富山信用金庫(富山市)など県内7信金は取引先へのスマホ決済の導入呼びかけを始めた。富山第一銀行は事業化に向けた行内実験を始めた。
特に面白いのはブロックチェーン×独自通貨によるトランザクションを利用してQR決済を利用しているという点ですね。
富山のQR決済の主な概要
ざっくりニュースを要約すると以下です。
- ブロックチェーンを用いた独自通貨(FBC)を利用してQR決済を試行
- 1FBC=1円で利用できる。メリットは現金変換コストの軽減
- ベースはOrigamiPay基盤で安定性高め
ブロックチェーンという言葉を久々に聞きましたね。
簡単におさらいしておくと、ブロックチェーンは分散型台帳技術というものです。
分散型台帳技術をざっくり噛み砕くと、コミュニティに参加してる人全ての銀行口座に、全ての人の取引が記録される仕組みですね。
全員に記帳して管理するから、不正のしようがないですよね?っていう話です。
実はブロックチェーンを用いてQR決済をやっている所は意外と多くありません。
以前SMBCがSMBCコインなるものを使うという話は聞いていましたが、まだ実用化には至っていませんね。
地銀の取り組みとしてもだいぶ面白い
実際、地銀の話ってあまり良い話聞かないんですよねぇ。
基本的に地銀の99%は、保守的な会社だと思ったほうが良いでしょう。
メガバンクが行っている取り組みを見ておくれて施策を入れるというのが基本ですが、流石に厳しい話が多いからか、独自路線を始めたのですかね?
守りに入っていても地銀は消滅の未来しかありません。
ネットの普及で地銀をわざわざ使うメリットが無くなり、都市部に人は流れるから更に大変です。
地域の高齢化と人口減少とともに、地銀のキャッシュは減っていき、行員はリストラされる・・そんな暗い話が多い中、こういう取り組みは非常にGoodですね。
地域創生=地銀主導は流行る気がする
個人的に、地銀が主導して地域の企業を巻き込み、独自通貨を流通させるというのはワリと面白い仕組みだなぁと思っています。
こうすれば、地域経済の活性化にも結びつきますし、地域へのスポンサーやら広告収入も見込めたり、結果地域通貨自体の流通量が増える・・なんていう可能性もなくはありません。
昨年、大手三行が合同でスタートした「Bank Pay」もおそらく似たような構想なのかなぁという認識ですが、進んでいるのかな?
最近PayPayやLINE PAY等、キャッシュレス決済の普及に明るいニュースが目立ちますが、地域毎のこうした取り組みももっと広がっていくといいですね。