QR決済は結局の所、日本でどれほど普及を重ねていくのでしょうか?
2025年までに40%以上の普及率を目指してQR決済事業者や国が取り組んでいますが、消費者への普及は今ひとつです・・・
それもそのはず、消費者から見てクレジットカードやデビットカード等、多数の支払い方法がある中で、あえて新規にアプリを落として特定の場所でしか利用できない決済手法を使う理由は、今ひとつつくれていません。
仮に、QR決済が消費者に便利になってしまったとしても、それに困る人がいるんですよね・・
どんな事業者かイメージ湧きましたか?
正解は「銀行を始めとしたクレジットカード会社」です。
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QR決済をホントは流行らせたくない理由?!
はたまたおかしな話です。
ここ数年「ファイナンス&テクノロジー=Fintech」というキーワードを聞く機会はずいぶんと増え、QR決済は銀行自身も取り組むべき一つとなっています。
少子高齢化と人口減少を基幹とし、インターネットが発展したこの時代、レガシー資質の銀行は必死にイノベーションを探しています。
その理由は、収益性の確保です。銀行にお金を預けてもらい、そのお金を融資して利子を取るというモデルは景気の低迷と金利の低下によりもはや成立しなくなっています。
QR決済の普及は、ただでさえ儲からなくなった銀行が、より儲からなくなる可能性を秘めているんですね。
その理由は、クレジットカードの損失です。
現行のクレジットカードの手数料や利息は貴重な財源です。
クレジットカードの店舗手数料は売上の3%超とも言われており、黙っていても勝手にお金が入ってくる銀行にとっては何があっても守りたいところです。
しかし、QR決済はPringやLineを始め、各社がこぞって手数料無料キャンペーン等の実施を行い始めました。
銀行でもBankPayというQR決済プラットフォームを検討していましたが、昨今手数料激減の模様であるQR決済市場を前に尻込みしているのではないかというのが仮説です。
クレジットカード会社の手数料モデルは古い?
一度なれてしまえば非常に便利なクレジットカードですが、消費者目線からみると既にこのビジネスモデルは古いと言わざるを得ません。
クレジットカード会社には多数のステークホルダーがおり、それぞれが別な役割をシています。
例えば、
- カード会社・・・顧客情報・決済情報の管理
- アクワイアラ・・決済情報を受け取り販売店へ支払い等を行う事業者
- 代理店 ・・・カードスキャン端末を設置した会社
このような形態が基本です。
仮に手数料が3&だった場合、この3社はそれぞれ1%ずつの配分を取るのが一般的な流れっです。
ちょっと高いと思いませんか?
特に、販売代理店です。一度設置した事業者は、その後1%の利益を延々ともらうことが出来るというものです。
QR決済も手数料はこれよりは少なくなりそうですが、提供代理店へのマージンはもう少し下がるのではないかと考えております。
BankPayはサービス開始なるか?
これまで、銀行等といった金融業の既存領域がどれほど搾取のスキームを築き上げているのか話をシていきました。
では、その状況を踏まえ、今のQR決済サービスに、三井、みずほ、三菱3社が協業予定である「BankPay」のサービスローンチは果たして行われるのでしょうか?
国内はまだまだ新規のQR事業者が多いとはいえ、この1年で手数料も非常に下がり、その上普及率も低いことから、今後BankPayは方向転換ORさらなる付加価値の提供をミッションとおいてくると想定しています。
利益が少なくなると分かっている中、BankPayが事業に参入したらすごいですね。それこそ日本市場のブレイクスルーに結びつくのではないかと想定しています。
一方で、BankPayのように今後新規で入る事業者に、果たして旨味があるのでしょうか?
その辺りも踏まえて、今後の展開に期待したいですね。
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