突然ですが、あなたは今ラインペイがどうやって儲けているのか知りたくなっているのではないでしょうか?
クレジットカードを始めとした決済サービスは基本的に手数料+利息ビジネスで儲けています。
サービスの利用料や集金の手間を代替する代行料を徴収するという形が一般的ですね。
しかし、ラインペイの最近の動きを見ていると、どうやってお金を儲ける気?と思わざるを得ません
Amazonや楽天で買い物をするだけで20%オフになるPayトクキャンペーンや割り勘をするだけで1万円もらえるキャンペーン等、お得しかないですよね。
こんなことして、どうやって儲けるの?
ということで、今日はラインペイが儲ける仕組みについて調べてみたので、解説していこうと思います!
この記事のコンテンツ
LINEPay(ラインペイ)の収益はほとんどない?
現段階ではお金儲けのポイントがほぼ無い
ラインペイは、現段階でお金儲けのポイントがほとんどありません。
現在といえば、
- 店舗の決済手数料➡0円(ただし3年間)
- 個人の決済手数料➡0円
- LINEPayで友達に送金する➡0円
むしろ損ばかりしています。
- LINEPayを個人が利用する➡20%還元
- LINEPayを企業が利用する➡顧客リスト把握
強いて儲けるポイントがあるとすれば、企業がラインペイを用いてプロモーションを打つ際の、広告出稿料くらいでしょうか。
ラインペイの登録ユーザーは3000万人以上と言われています。
ユーザーが決済をするために必要な回線やシステムのメンテナンス料もばかにならないんじゃないかな・・と考えると、どう考えても赤字ですね・・
LINEPay(ラインペイ)が儲ける仕組みは?
ラインペイは、今現在儲けようと思ってはいません。
つまり、今はお金をばら撒いているけど、「そのうちお金を稼いでいきますよ」ということですね。
ラインペイが今後儲けたいポイントは以下の2点です。
- 「決済エコシステムの創出」
- 「金融系事業への布石」
順を追って解説していきます。
目指すは決済エコシステムの創出
ラインペイは決済機能に加えて「メッセージ機能」を重要な位置づけとしようと考えています。
ラインペイは、支払ったユーザーに対してメッセージが送信できる機能を有しています。
このメッセージ機能により、顧客リストに対して追加の商品提案が出来るような仕組みになっています。
「買ってもらう」⇒「顧客となる」⇒『追加提案する』・・・このサイクルを作ることにより、決済エコシステム(購入へのアクションが繰り返される仕組み)としてLINEPayを位置づけるというのが目的ですね
今はまだ試験的な段階ですが、3年後にこの機能を使う場合使用手数料を取る可能性が大いに考えられます。
「まずはみんなに使ってもらって、そこから新しい販促チャネルを作ろうね」という目的でラインペイを広げようとしているんですね。
金融系事業への布石
LINEPayは、金融系事業への第一の布石としてLINEPayを戦略的事業と位置づけています。
LINEPayであなたが購入した商品情報や、その決済能力は記録に残ります。
そのため個人の信用情報や資金力を把握できるようになり、その情報から金融系ビジネスへ参入しようとしています。
この金融系ビジネスによってお金を儲けようと考えているということですね。
LINEPay(ラインペイ)今後の狙いと戦略は?
LINE Payが目指す世界は「キャッシュレス、ウォレットレス」
LINEPayは、日本を「キャッシュレス、ウォレットレス」の世界にしたいと言っています。
日本の現金支払い率は世界でもNo1です。あの有名なSuicaも、全体の利用数で見ると2%程のボリュームしかありません。
ラインは、この状況から「キャッシュレス化&ウォレットレス化」を実現することで、新しいビジネスが生まれると踏んでいるんですね。
ペイペイ等競合アプリと差別化&定着化を目指す
ラインは現在、競合であるペイペイを相当意識しています。
ラインペイの還元キャンペーン「Payトク」も元々は10%の還元しかありませんでした。
しかし、ペイペイが20%還元キャンペーンを行った後、Payトクキャンペーンも合わせて20%還元を行い始めました。間違いなく意識していますね。
ペイペイは今後目指す世界も似たようなビジネスのため、必死で戦っているようにも思えます。
とはいえ、僕たち利用者からすると、還元額が増えてメリットだらけですね。
信用情報の取得&新たなビジネスへ
ラインは、ラインペイの情報を用いて金融事業に取り組もうとしています。
2018年11月にはメガバンクであるみずほフィナンシャルグループと有名クレジット会社オリエントコーポレーションと一緒に、LINECredit株式会社をスタートさせました。
LINEの新たな金融サービス会社『LINE Credit』が誕生 LINE新会社、みずほフィナンシャルグループ、オリコを引受先とした第三者割当増資で合意
このサービスでは
- LINEの情報を用いて個人情報をスコア化し
- 与信審査を経て「一人ひとりに適した利率で」
- お金を貸すサービスモデル
を実現しようとしています。
これらの取り組みが現実だとすると、今LINEPayで行っているキャンペーンは大規模な初期投資とも考えられますね。
LINEPay(ラインペイ)の儲け方まとめ
以上、この記事ではラインペイの儲ける仕組みや今後の戦略について解説していきました。
- ラインペイは今段階で儲ける気はあまりない。
- 今後2~3年で金融系ビジネスと販促ビジネスを行う
- ラインクレジットが大きな要となりそう
今後儲けるための先行投資として、ラインペイが使われているというのがご理解いただけたかなと思います。
逆に言えば、QRコード決済サービスに各社が積極的に誘致している今は、お金があちこちに落ちているチャンスとも捉えられるかなと思います。
是非、賢く使って、このメリットを享受しちゃいましょうね。
その他QR決済アプリについても解説しているので、是非気になる記事を読んでみてくださいね。
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